この一週間駿府公園では、徳川家康公顕彰四百年祭のメインイベントである、駿府天下泰平まつりが開催されています。
家康公が築いた天下泰平を「学ぶ」「感じる」「遊ぶ」「味わう」の4つのテーマに分けて、歴史や文化を紹介・体験するイベントですが、この機会に昨年公開された坤櫓(ひつじさるやぐら)の内部を見てきました。 櫓全景です。 駿府城二の丸の南西に位置します。 江戸時代は方位に干支を用いており、南西の方角を坤(ひつじさる)と呼びました。 1854年の安政大地震で倒壊したため、160年の時を超えて、復元されました。↓ 櫓近景です。 木造2層3階、高さは約14メートルあります。↓ 坤櫓の特徴は基礎にコンクリートを使用した以外は、ほぼ「江戸時代の技術」で忠実に再建されたため、建築基準法の制限で、2階と3階は一般公開されていません。 そこで2階と3階の床板をはずし吹き抜け状態にして、1階から天井の造りを見られるようになっています。 天井部分には、隠岐産の巨大なマツの梁(はり)が使われ、屋根の重さを支えています。 建物の骨組みは金物を使わない伝統技法で組み立てられていますが、福井の宮大工さんが2年がかりで完成させたものだそうです。 長らく住んでいた福井と静岡の新たな接点を見出し、嬉しい気持ちで迎えた秋分の日でした! (1階から2、3階部分を見上げたところです)↓ にほんブログ村 ↑ブログランキングに参加中です。 クリック宜しくお願いします!
by fotopics
| 2015-09-23 17:31
| 建造物
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Comments(6)
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alpaprisma
at 2015-09-23 17:37
福井の宮大工と言うと、永平寺や丸岡城とかも修繕しているんでしょうかね〜
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fotopics at 2015-09-23 20:10
☆alpaprismaさん、こんばんは!
その通りだと思いますよ! 木造建築には定期的なメインテナンスが不可欠でしょうからね。 そして精鋭の宮大工さん達が、2年の月日を費やして完成させた芸術的なこの組み木・・。 美しいです♪ ところでこの職人技が上手く後世に継承されていくのかが気になるところですが、学芸員の方のお話では「職人さんの中には20台の方もおられましたよ!」とのこと。 ひとまず安心ですね^^
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Julia
at 2015-09-23 22:59
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日本のお城って 外観・内部の構造ともに美しくて機能的ですよね♪
木目の模様も真新しいマツの梁から 芳しい木の香りが漂ってきそうです♪
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fotopics at 2015-09-24 07:53
☆Juliaさん、おはようございます!
美しい組み木の調和に、木材建築の伝統が結実しているように思えました♪ まさしく芸術作品だと思います! ところで駿府城と言えば、天守閣の再建が話題にのぼって久しいです。 いまだ確定した資料がないので、現在のところ復元の動きはなさそうですが、いつの日にか天守から富士山を眺めることが出来たら、きっと素敵でしょうね^^
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hanami_yagura at 2015-09-27 12:24
こんにちは(^^)
駿府城址は、敷地が広大だから復元建物も風景に映えますね^^ 今、福井城址では御廊下橋に続いて山里口御門の復元が進んでいます。だけど、同敷地内に県庁舎ほか2棟の大型建築物が建てられており 風景的にかなり滑稽な形に。。 ある意味、駿府城址がけなるいです(^^) 以前、首里城正殿の復元や大洲城天守の復元工事を手掛けた大工が福井にいるとの話を聞いたことがあります。 駿府城にも、いつか行ってみたいですね^^
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fotopics at 2015-09-27 21:46
☆hanami_yaguraさん、こんばんは!
福井城でも復元工事が始まっているのですね♪ またそちらに出掛ける時機会があれば、立ち寄ってみたいと思います! >駿府城址がけなるいです(^^) ありがとうございます! (意味はもちろん)分かりますよ^^ >以前、首里城正殿の復元や大洲城天守の復元工事を手掛けた大工が福井にいるとの話を聞いたことがあります。 全国の文化財の修復に携わる優秀な宮大工さんが福井にいらっしゃること、とても嬉しく思います♪ 駿府城に関しては、天守台(?)のみ詳しい記録があるので、これは復元できそう、という話もあるそうです。 今後の動向に注目ですね。 今回も興味深いコメント、ありがとうございます^^
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